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銀色に染まった夜空 美しすぎるあなたの悲鳴 月明かりに醜態を曝した雲たち 枯れて酷く臭う赤黒い木 静寂の群れがあたりを包む それを睨む灰色の瞳の狼 僕は冷たいコンクリートの建物を見上げている 月に照らされた人間の影は蒼白く揺れ 気が付くと灰色の瞳の狼は 僕を喰い散らかしていた 悶えている 微かな呼吸 白い吐息までも喰らう 僕は僕の残骸を拾い集め 満たされない僕の性欲は 青い意識の中で バラバラになった灰色の瞳の狼を犯す それは青い自慰のような感覚 彷徨う快楽 唇から離れない血の臭い 隣には無機質になった狼が在る それの眼球をくり貫き僕のと取換えっこ 「どう?とても綺麗でしょ?」 とつぶやき 辺りを見渡した 視界が燈す風を舐めながら 人間の臭いだけを追いかける 赤く流れる涙が 僕の足跡を隠した 夜はまた深まり 太陽が僕から逃げ出し 銀色の空があなたの幻をさらう 頭の中で響く悲鳴の行方 土で汚れた僕の手 捻じ曲がった数字が並び 虚無が踊り 壊れた蛇口 埋もれた言葉 漏れた漆黒がやっと僕を見つけた 心地よい眠りは 灰色の瞳を魅せたまま 赤黒い木に吊るしたままの僕を やさしく裂く それは偽りのない始まり また同じ夜が過ぎる 月の臭いが漂い 狂気混じりの陰鬱が また今日も僕を殺し 吊るし上げられた僕が咲く木を 寂しさも孤独もない静寂の群れが ただ包み込んだ... 美しすぎるあなたの悲鳴とともに...
by tonic9space
| 2006-05-12 06:12
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